祭彩屋 様
祭彩屋様 は、秋田県仙北市角館町を拠点にしたオリジナル刺繍・プリント加工の専門店。
祭り衣装やキャップ、Tシャツなどへのネーム刺繍・ロゴ刺繍、各種オリジナルプリントを
1点から対応しており、地元の祭り文化や特別なイベントに合わせたものづくりを提供しています。
ショップ兼工場として運営され、地域の祭りや思い出に彩りを添える商品づくりを目指している企業です。

ご依頼内容|滞在時間が短い…Webサイトの改善
Webリニューアル以前、同社が抱えていた大きな悩みは、Webサイトが企業の顔として十分に役割を果たせていないことでした。
Instagramの運用や広告など、集客施策には力を入れており、Webサイトへのアクセス自体は確保。
しかしアクセス解析を確認すると、ページの滞在時間は10秒以下。
多くのユーザーが内容を見る前に離脱している、もしくは短時間で読み終えてしまうほど情報が不足している状況でした。
当時のWebサイトは、ご自身でWordPressを使って作成・更新。
忙しい時期には更新が止まってしまい、情報が古いままになってしまうこともありました。
その結果、本来伝えるべき強みや技術力が十分に伝わらず、お客様との出会いの機会を逃しているのではないかと感じていたそうです。
「これまで集客施策を一緒に進めてきたアイ・クリエイトなら、意図を理解してくれるはず!」
そんな信頼から、Webサイトをフルリニューアルしたいというご依頼をいただきました。
マーケティング分析|現状の課題と解決への道筋
現状分析と目標
ザル状態の穴を塞ぐ
最大の課題は「ザル状態」だった集客施策のたどり着き先、Webサイトの改善でした。
目指したのは、ただ見た目が綺麗なサイトではありません。
「ひと目でプロだと伝わる信頼感」と、ユーザーの疑問や不安を解消する情報を備え、自然と問い合わせにつながる導線を持ったサイトの構築です。
ターゲティング
ターゲットを見直しこだわりを求める人に再設定。
そのターゲットの求めるもの=「この会社なら任せられる」という確実な信頼と技術力であると分析しました。
旧)「なんとなく刺繍を頼みたい人」という広い定義
新)「実現したいクオリティ」を最優先する層
解決策の提案
祭彩屋様の最大の強みである「お客様一人ひとりの『想い』や『らしさ』を丁寧にカタチにする」という姿勢を、Webサイト上で体現することを最優先課題としました。
顧客がWebサイトを訪れた際に抱く「本当にイメージ通りになるか?」という不安を解消し、安心して注文へと進めるよう、必要な情報を言語化・視覚化。
言葉だけで「技術があります」とアピールするのではなく、圧倒的な実績そのものを見せることで、お客様自身にその価値を感じていただける構成をご提案しました。
解決策の実行:ユーザー目線で再構築した「技術と安心」の可視化
対話を重ねながら課題や目的を共有し、設計・デザイン・公開までを一貫してサポート。
見た目の美しさだけでなく、「信頼が伝わる」「問い合わせにつながる」Webサイトに。
■コンテンツ|情報の透明化で「注文への不安」を払拭
祭彩屋様の強みである「顔が見える相談体制」と「妥協しないものづくり」をWeb上で正しく伝えることで、「高品質なものを安心して任せられるパートナー」としての地位確立を目指しました。
ターゲットが抱える「本当にイメージ通りに仕上がるか?」「料金はいくらか?」といった不安を先回りして解消し、注文意欲を高めるために、以下のコンテンツを実装・強化しました。
・ワンストップ体制の訴求
デザインの相談から刺繍・プリントの制作、納品までを自社で一気通貫して対応できる強みを明
記。
・心理的ハードルの引き下げ(型代不要の提案)
新規のお客様にとって最大のネックとなる初期費用に対し、「型代不要」という柔軟な選択肢を提示。
注文への金銭的・心理的ハードルを下げ、最初の一歩を踏み出しやすくする設計にしました。
・検討プロセスの「見える化」
詳細な料金表に加え、フォント一覧、カラー見本、そして豊富な製作実績をすべて公開。
これまで問い合わせないと分からなかった情報をオープンにすることで、お客様が完成形を具体的にイメージできるようにし、安心して発注できる環境を整えました。

■デザイン|テンプレートでは描けない「職人の熱量」を表現
Webサイトのデザインにおいては、既存のテンプレートでは表現しきれない、祭彩屋様ならではの「こだわり」と「温度感」を具現化することに注力しました。コーポレートカラーである「赤」を基調に据え、以下のポイントで「祭彩屋らしさ」を徹底的に訴求しています。
・「本物」の素材をあしらいに採用
祭彩屋様の最大の強みである「和風の粋な刺繍」を直感的に伝えるため、フリー素材ではなく実際過去に制作された刺繍デザインのイラストをご提供いただき、サイト内の装飾(あしらい)として贅沢に使用しました。
サイトの世界観と実際の制作物との間に「イメージの乖離」が生まれないよう、ブランドイメージを強固に紐付けています。
・主役を引き立てる「引き算」のUI設計
迫力ある「刺繍のイラスト」をサイトの主役として際立たせるため、アイコンやボタンなどの操作パーツはあえて主張を抑え、極限までシンプルに設計しました。デザインが喧嘩しないよう配慮しつつユーザーの視線が自然と「技術力(実績)」に集中するよう計算しています。


効果:
リニューアル後、Webサイトは単なるカタログから「優秀な営業マン」へとなり3つの効果を得ることができました。
1. サイト滞在時間の劇的な改善と商談の効率化
リニューアル前、数秒だった滞在時間は明確に延びました。
さらに、Webサイトをしっかり見てくれることで、業務効率化にも効果が表れています。
お客様の変化について青山様はこう語ります。
「以前はゼロから全員に説明していましたが、今はサイトを見てから問い合わせてくれるので、楽になりました。お客様がLINEでサイトのスクショを送ってきて『これと同じ感じで』と言ってくれるので、話が早いんです」
2. メディアからの注目
公開からわずか1〜2ヶ月で、秋田県内のテレビ局から取材依頼がWeb検索経由で舞い込みました。
「しっかりとしたWebサイトがある」という安心感が、メディア担当者の方に「この会社なら地域を代表するお店として紹介できる」と信頼していただくための大きな後ろ盾になったと感じています。
3.県外からのお問合せ
掲載した刺繍事例が、県外の大手メーカーの目に留まり「社内検討用の資料サンプルとして使用したい」というオファーを獲得しました。
旧サイトでは届かなかったエリア、出会えなかった企業とのご縁が、Webサイトという「窓」を通じて確実に広がっています。
今後の施策:全プロモーションの「受け皿」として
今回の成功はゴールではなく、スタートです。
今後は、Webサイトをデジタルマーケティング戦略の中心(ハブ)に据え、さらなる展開を進めていきます。
- 継続的な集客施策
Instagram運用、広告等の外部施策と連携し、見込み客をサイトへ誘導。 - コンテンツの資産化
新たな制作事例を随時更新し、サイト自体を「進化するカタログ」として育てていく。
Webサイトを全てのプロモーションの「受け皿」として機能させることで、機会損失をゼロにし事業成長を加速させていきます。
まとめ・CTA
今回の事例は、Webサイトのリニューアル=単なる見た目の改善だけででなく「顧客層の変革」「業務効率化」「新規販路の開拓」という経営課題の解決に直結することを改めて教えてくれました。
「広告を出しているのに成果が出ない」
「Webサイトが古く、会社の強みが伝わっていない気がする」
「価格競争ではなく、価値で選ばれるビジネスにシフトしたい」
もし、このようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
貴社の「隠れた強み」をWebの力で最大限に引き出す戦略をご提案します。

