1月末、秋田ふるさと村敷地内にある秋田県立近代美術館で「生誕100年 千葉禎介写真展」を見てきました。
ご存知の方も多いと思いますが、千葉さんは横手市出身。1940年代~60年代の、主に横手市・平鹿郡の農村風景を撮影した写真家です。
人手中心から機械化に変っていく農作業の様子、冬の朝市や大雪で2階まで埋まった町の様子、
舗装する前の道路で遊ぶ子供たちなど、自分が生まれる前の写真が大半ですが、なぜか懐かしい気持ちになってしまうので不思議です。
横手市や大仙市そして私の近所も、気が付けば古いものが無くなり少しずつ風景が変ってきてます。
新しい道路、新しい建物、区画整備されて広くなった田んぼ、コンクリートの水路など、
新しくなるとその分、今まであったものが思い出になっていきます。昔はここに何があったっけ?と考えることもあり、
便利になって嬉しい反面、少し寂しい気持ちにもなります。
集落の公民館で還暦を過ぎた先輩方と酒を交わしていると、半分くらいは昔話になるけど、
「あの頃は不便だけど楽しかった」と誰もが笑いながら話します。
私自身これだけ生活が便利になった現代から、今更昔に戻りたいとは思いませんが、
先輩方の昔話は何回聞いても面白い(正直、何度も同じ話を聞いてますので)。
家にも昔のアルバムが数冊残っています。茅葺屋根の近所の家や砂利道の村道、
若かりし頃の集落の人たち、思わず時間を忘れて見てしまいます。
これからは千葉さんのように、いろいろな風景を写真に撮っておくのも良いかなと思っています。
written by ナカジマ
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