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私の実家の裏には、小さな川が流れている。

例年の大雪で崖の縁はみるみる削られ、家の土台まで近づく勢いだ。

特に2階から下ろす雪は、春には氷のようになって、土をも融かしながら消されてゆく。

そうすると、雪囲いの作業にも支障を来し、あやうく川に落ちかけることも何度かあった。
まして右側の視界がないのだから、いつ転げ落ちてもよい状況なのだ。

そこで、数年計画で石垣を造ることにした。2017年から始めたこのプロジェクトもようやく全体が見えてきた。

奥のでっぱりが2017年に積んだもの。手前が2019年に積んだもの。

どちらも畑仕事と草刈りの合間を縫って作業するものだから半年以上を要している。

素人仕事なので仕上がりは雑だが、1個あたり、20~30kgはある石を、近場から見つけては、ひとつづつ組んでゆく。

隙間ができそうなところは、コンクリートで埋め、崩れないように補強している。

手前はすでに下の方から崩れ初めているため、いずれまた補強しなければ・・・。

そして、今年取り掛かったのが、こちら。

周辺から、ほど大きな石を使い果たしてしまったため、途中から土嚢で組むことにした。
川の上流と下流を探れば、手頃な石はあるのだが、1個づつ見つけて歩くのは流石にもう面倒になった。

土嚢は、石に比べれば崩れやすいことは、分かっている。
まずは、テストケースで今シーズンの冬を越してみたいと思う。

1袋あたり、30kg。100mほど離れた上流に小さなダムがあり、そこに溜まった土砂を1個づつ詰めて、運んできた。

その数60袋。3ヶ月かかっての重労働だった。

半世紀を生きた体にはこの作業はさすがにきつい。週の頭は、体が悲鳴をあげながら、様々な種類の栄養剤に頼る体になってしまった。

お陰で、裏の雪囲いの材料を運ぶのにも悠々と歩けて楽になった。

来年はこの手前を組んでゆかなければならない。

家の前と後ろ、1年の半分以上を有効な雪囲いの方法に頭を悩ませている。

writtten by doctorg3.

 

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