世界を白く覆っていた雪が(大袈裟ですが)、どんどん消えていきます。
入学・進学・就職と3月から4月は変化の季節。
春の風は、なにかが新しく変わるような香りを感じます。私もそんな香りに誘われたのか、広告・印刷制作の業界に入った最初の頃を思い出しました。
フリーでやっていたデザイナー(ボス)が、仕事が増えてきたので事務所を起こしたというような、始めたばかりの広告・印刷制作プロダクション(デザイン事務所)でした。
コピー機・暗室は有りましたが、全て手作業の時代です(現在はパソコンのモニターを前にして仕上がりを確認しながらの作業です)。
二日に一回しか帰れない、一日置きに徹夜で仕事をするような(業界としては珍しくなかったのですが)忙しさ目一杯のところでした。
だんだん仕事が増えていき、お客様を任されるまで時間はかかりませんでした。
どんな職種でもそうでしょうが、学校で教えられたことはあまり役に立たず、個々の事案によって様々で、覚えなければならないことで溢れていました(考え方・進め方・イメージ)。
そんな中でボスに教えられたことがあります。
グラフィック作業をしていく上でデザインとはどうゆうことか?
・・・それは「揃えること」
大きさを揃える・書体を揃える・色を揃える・間隔・太さ・あたま・センター・しり揃えなどなど、
この業界に入ったばかりで戸惑っている私にも理解できるよう教えてくれたのだと思います。(以来、このことは私の作業の基本となっています。)
続いて、目線の流れ・アイキャッチ・アイデアとバランスなどなど内容が拡がっていきました。
デザイン経験豊富なボスの感覚や考え方に長い時間触れられたことは(作業机を向かい合わせの狭い仕事場でした)、ほんとうに恵まれていたんだなあと感じています。行動の基本となる考え方や、仕事に取り組む姿勢まで教えられた気がします。
・・・・それから長い時間が過ぎました。日常生活の雑多な出来事に追い捲られて、物事に対して鈍感になってしまった自分がいます。
このままではいけないなあ!あの頃のような、新しいことに触れる新鮮な感覚を取り戻さなきゃ!と思うのです・・・
若さを無くす元凶は?やっぱりアルコールかなあ・よし禁酒作戦開始だ!(さて、どうやって止めるかな、今夜一杯やりながら考えよ・・・それじゃ駄目じゃん)
written by taka
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