皆さま、初めまして!!
ラーメン大好き心は春雨、4月に入社しました新人マークアップエンジニアのまかろんです☆*
何卒よろしくお願い申し上げます!!
さて、新社会人となった今年の春から、先輩方や同期の多才さに日々驚かされながら過ごしている私ですが、
皆さまは特技だったり才能と呼べるものって持っていますか??
最近、改めて自分の特技などについて振り返ってみたのですが、私の特技は
・デカ盛りのラーメンと格闘すること
・ゲームを片手だけで遊ぶこと
です!!!!!
いや地味過ぎる。
異能力バトルのキャラだったら使い捨てにすらならんぞこれ…
使い道がとにかく無い!!
というわけで!何か無理矢理にでも特技を身に着けようとする企画を5月のGW明け辺りから実践しておりました!
第一弾(※続編の予定無し)は1ヶ月間毎日イラストを練習する生活!!
まず、今回のテーマ選定には2つの経緯がありました。
経緯1.つよくなりたい
当社にはデザイナーさんが多い関係上、絵が上手い方が多いんですよね!!
絵を描ける才能ってシンプルながらも直接的な<強さ>があるなと思い、自分もその強みを持ってみたいと思った次第です!
経緯2.何かしないと眠れない
もう一つの経緯としては、なんとなく毎日ゲーム内でも現実でも、
何かを作ったり成し遂げないと眠れない特異体質だったので、
毎日絵を描くとなったら安眠確定だなと思い実践に踏み切りました!!
夏休みの一行日記が書けないの嫌じゃないですか?多分それと同じ感じです。
今はその生活も終えてからブログを書いているわけですが、
始めに結果から言ってしまいますと、割と上達します!!!!!
ブログ初書きから若干ヘビーな内容になってしまいますが、
無駄話を交えつつ、今からでも上達したい方に向けたTIPSもアウトプットしてみたので、お楽しみいただけたら嬉しいです~~!!
※ちなみに今回の修行環境なのですが、
イラスト制作にあたりAmazonで5000円ほどで買ったペンタブレット(筆や写楽 でかくておすすめ!)と
ソフトとして定価5000円のCLIP STUDIO PAINT PROを使用しております。約一人の諭吉さんで十分すぎる環境を完成できたので結構お得では…!?
1日目: 問題点を洗い出す
修行するにあたって始めにやってみたことは「とりあえずなんか描いてみて問題点を洗い出す」ことです。
一番目と耳が痛くなる瞬間ですね…
自分の根幹にあるイラストの手癖やイメージを引き出すため、何も見ずに描いてみましたー!
その結果がこちら
↓
↓
↓
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
すみません。一筆目から渾身の落書きが出てしまいました。
ちょっとペンの感触とか試したかったもので…
あらためて、一日目の完成形はこちら!
折角ならかわいい感じの絵を描きたいな〜と思いつつ、
女子中高生あたりのイメージを無理やり捻り出してみました!
…結果はボロが出まくりな一枚になって絶望!!!!
ここで何が足りないか?何がいけないのか?を徹底的に洗い出していきます!!
ざっと洗い出された問題点たちはこの3つ!
問題点1.全身が描けない
問題点2.線が多い
問題点3.手順の逆走が多すぎる
問題点1.全身が描けない
これが本当にデカすぎた問題です…!!!
今回キャンバスサイズを横長で描いているのですが、
これは恐らく縦長にしたら全身を描かなきゃいけないので
本能的に横長を選んで下半身を描くことから逃げた形ですね…
そもそも私にとって人物の全身は「描けない」のではなく「知らない」の方が近い感じだったのかなと思います。
知らないものを空想で描くのってかなり難しいですよね!!
いきなり女子中高生の全身をうまく描けてたらそれはそれで怖くね???
問題点2.線が多い
これは手癖的な問題になります。
どこかで得た情報なのですが、イラストを描くにあたって下書きの線が沢山あると、
人は本能的に一番出来のいい線を選んで見てしまうそうです。
そんな感じで作業を進めていたら最終的にはなんとも言えないイラストが完成してしまう気しかしないので、ここも直すべきポイントでしょう。
問題点3.手順の逆走が多すぎる
こちらはソフトの知識や計画性の問題です。
手順の逆走とは何かというと、
例えば線画を描き終わったあとに色を塗るわけなのですが、
塗ってみたらなんか気に入らなくて線画から直してしまうような行為になります。
これも非常にまずいことで、この線画まで戻って直す行為は単純に手間でもあり、
イラスト全体のバランスを損なう可能性があります。
問題点2にも被ってきますが、使う線をしっかり絞って作業を進めたいといったところです!
一日目はざっとこんな感じです!
これらの問題点を一ヶ月かけて鍛え直していきます!わ〜地獄!
続きまして阿鼻叫喚の全身編をどうぞ!
2~9日目: 全身を描く
ここから本格的に修行が始まります…
まずは人物の全体のバランスを掴むため、とにかくラフを描いたり模写をしたりして認識力を高めていきます!
※一応描いていた時間も記しておきましたが途中でゲームしたりしてたのであんまり参考にならないかと…
※実際に描いた半分ほど抜粋。日付的には左上、右上、左下、右下の順。モチベの差がすごい。
最初の方はモデルを見て描いていたはずなのに
溶けた蝋人形みたいなのが生成されていたり、なんか違うよこれ…という感覚にずっと苛まれていましたが、
毎日描いているうちにまるで筋トレのようにメキメキと認識力が鍛えられていき、
苦手だった足の付き方だったり、
全体のバランスを整えていく感覚を段々と掴んでいきました!(掴んだつもりです…)
ちなみにこの修行をしている最中に(今度は曲作りたくなってきたな…)とずっと考えてました!!飽き性が!!
TIPS まずは立体から考える
修行をする前まではイラストを描くにあたりどうしても二次元、平面的な考え方をしてしまいがちでした。
例えばイラストの頭には真横に耳がついているように見えたりする感じです。
でも実際の頭の構造をちょっと考えてみると、
丸みを帯びた箱(頭)の正面に顔が貼られていて、左右のちょっと奥に耳がついているイメージになります。
そういった三次元、立体的な認識を持ちながら平面のイラストに落とし込む意識があると崩れにくいイラストが描けるのかなと思います!
ちなみに全身を描くにあたって、
キャラクターフィギュアを360°で見ることが出来るこちらのサイトfigg(フィグ)を活用させていただきました!
現実のモデルさんを見て描くのも考えたのですが、
デッサン専用のサイトを見てみたところ、
いきなりすっぽんぽんの男女が出てきてビビり散らしてしまいました!!!
人目を気にせずに描きたい方はこちらのほうがおすすめです…!(モデルさんごめんなさい…)
非常にクオリティーの高いフィギュアも多く、描いていて飽きないのも強みです!
10~16日目: 全身の線画
ベースとなる全身のバランスを掴んだところで、
ここで全身の一枚イラストに向けて線画や塗りを鍛えていきます!
線を少なくしたい意識は若干見える
あと左下に時間とか書くのやめた辺りから察していただきたいのですが、
この辺からだいぶ進み具合がまばらになってきます!!まだだ…まだ飽きてはいない…
このくらいの等身が描きやすいかも…
一回の線画で完成しようとすると、後々になって修正したくなってしまう可能性があるため、
何度もレイヤーを分けて描いていくことで自分の良いと思える線を選定してガチガチに固めていきます!
※この際下書きになる線は黒以外の色を使っておくと視認性が良く描きやすかったです!
線画に関してはあまり書くこともないですね!次は塗りです!
17~21日目: 色を塗ってみる
ここからは線画の段階で良さげに出来た(つもりの)ものを使って色を塗っていきます!
塗り方にも色々種類はありますが、最初はシンプルなアニメ塗りを試してみました!
アニメ塗りの手順としてはまず下塗りをしてから影になる部分を塗っていき、エアブラシなどで馴染ませる感じです。
そして完成したものがこちら
なんか違う。。。
線画と塗りのタッチがとにかく合わないしアニメっぽさも微塵もない!!ってか何この線塗り辛いんだけど!!
途中から嫌な予感がしたのでアニメ塗りは断念!! …塗りやすい線画に整えてから別の手法を試してみました…
手順の逆走かもしれませんが塗り方から変えるゆえ、ゆるちて…
続いて試した塗り方は「グリザイユ画法」!!
なにそれおいしいの?って名前ですが手順としてはとても単純です!
グリザイユ画法は、先にグレースケールのみで陰影や立体感をつけた後に色を乗せていく油絵の手法です!
※ちなみにグリザイユはフランス語で「灰色」の意味らしいです
色味によって立体感を出す必要がないので、
毎回色選びに困ってしまう私としては立体感を分けて考えられるのが画期的だと思い試してみました!
まずはグレースケールで立体感を出して…
グリザイユ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(今考えた技名)
おお…
アニメ塗りに比べたら結構良くなったんじゃあないでしょうか!
影の段階設定が甘く幼児の塗り絵みたいになってるところも多少ありますが、
なんとなく統一感のある仕上がりになったのではと感じます!!!
TIPS 絵はカレーである
絵を描いている当日というのは、多少自惚れながらも、良いと思える線や色をつけていくものでは無いでしょうか?
ですが描いた翌日になって見てみたら、あんなに綺麗だった線もヨレヨレだったり、色も目にガンガン刺さったりすることが多々あります。
この現象…どこかで感じたことがあるな~と思ったのですが、
カレーですね。
カレーにおいても、作った当日は美味しかったのに、翌日まで寝かせてみたら食べ物では無くなっていた、みたいなことがあります。
翌日になって初めて自惚れが解けることで、何がいけなかったのか見えてくることもあると思います!
絵を描いていて迷ったときは一度寝かせてみて、(というか自分が寝て)
翌日になってから考えるというプロセスも大事かなと修行中に学びました!
数日置いても、数ヶ月置いてもおいしいカレーを目指しましょう!
22~30日目: 全力で描く
さて、長いようで短かった一ヶ月イラストを描く生活もいよいよラストスパートです!!
全身の一枚絵を仕上げて終わり!でも良かったのですが、折角ならもっと描きたいなと思いまして、
修行で鍛え直した部分を活かしつつ、背景込みの1作品を手がけました!!(決して尺余りではございませんよ)
一応10日ほど猶予は設けていたのですが、
月日が流れるのは早く(言い訳)、正直実質5日くらいしかまともに描けませんでした!!!!
どうか忙しかったということにしてください!!!
そんなこんなでなんとか完成させた一枚がこちら
「夢の中で会った、多分ゲーセンの精霊」2022-2022
テーマ設定はタイトルそのまんまで、現実感を重視しながらも
どこか異質な空気感を出したくて描きました、、、、、
が!!!完成したものを見返したらめちゃ背景がZATU…いやこれはあえて背景を描き込まない
ことによって視線を誘導する作戦でして…雰囲気だけでも感じてくれ〜〜〜〜〜!!!
当時はなんとか形にできただけでも自分を褒めたくて焼肉でも食べたい気分でした!!!
それでも一日目に比べてみると色々と伸びてはいますよね!伸びてたらええなあ…
~The Making~
1日目に挙げた問題点から振り返ってみると、
・全身に関しては下半身まで描くことが出来て、
・塗りの関係上、線はそもそもあまり使わなかったのですが
・手順の逆走などは殆ど発生しなかったので描いていて楽しい一枚でした!!
TIPS 目は肥やすに限る
これは個人的な統計による考えなのですが、
イラストが上手い人は必ずと言っていいほどアニメをよく見ているし、
漫画もよく読む人だと感じます!!
(反対にアニメを見て漫画も読む人→イラスト上手いとは成り立たないのですが…)
イラストが上手い人は、恐らくアニメや漫画を見たことによって、
無意識にでも人物の自然なバランスや動きの認識が鍛えられていたのではないか?という予想です。
私の場合そもそもイラストを描かなかったのは勿論なのですが、
アニメもあまり見ない方だったのでその点で既に差がついてしまっているのかなと感じました。
そのためまずは色々な作風の作品に触れて、目を肥やしておくことが成長の第一歩になるのでは無いでしょうか!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?拙い文章で大変申し訳ないのですが、お楽しみいただけましたでしょうか!!
思うように描けずもどかしい面も勿論ありましたが、やはりものづくりって楽しい〜〜〜〜〜!!!と思えた一ヶ月でした!!
もしこのブログを読んで、普段イラストは描かないけどやってみようかな…と思った方がいましたら!
是非3つのTIPS
・まずは立体から考える
・絵はカレーである
・目は肥やすに限る
これだけでもお持ち帰りいただけたら嬉しいです!!!
この意識があるだけで一ヶ月続けなくても確実な成長が見えてくるはずです!!
私は一ヶ月連続ではもう一生描かないと思いますがこれからもイラストは鍛え続けていきたいと思います!!
それにしても疲れた!次は一ヶ月家でファミチキでも錬成しようかな…
普段はマークアップエンジニアの私ですが、
もし少しでもこの絵に惹かれるものがありましたらどうかお仕事くださーい!!!!!
それではまた~☆*
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