最近、人生初の「Zoom飲み」なるものをしてすっかりZoomにはまってしまいました。
というわけでこんにちは赤川です。
今回は、最近注目の「Zoom」について
「Zoomが選ばれる理由」「地方や田舎こそZoomが役に立つ」という2つの題目でブログを書かせていただきます。
「Zoom」が選ばれる3つの理由
新型コロナの影響でWeb会議サービス「Zoom」の利用者が急増しています。
ユーザー数は2019年末に約1000万人だったのが、2020年4月には3億人を突破。
わずか3ヶ月で30倍ものユーザーが増えました。これからもどんどん増えていくことでしょう。
でもなんでSkypeやハングアウトよりもZoomの利用者が増えているのでしょうか?
それには理由があるのです。
1,アカウントがなくてもつながれる
ITに詳しくない方にアカウント登録などの説明をするのはとても手間でした。
しかし、URLを送りさえすればアカウントをもっていなくても1クリックでビデオ会議に参加できます。
最近はセキュリティ強化の観点からパスワードやIDを入力しなければいけませんが。
2,接続が安定している。
筆者も経験しておりますが、ビデオ会議で一番困るのは相手との会話中に接続が切れること。
これが一番きついです。
ところが、「Zoom」は接続が安定、そのわけはデータ量が軽いんですね。
通信量が少ないと通信料金があまりかからないのもGoodです。
スカイプビデオ通話 1分 36MB → 1時間 2160MB
動画視聴(480P) 1分 18MB → 1時間 1080MB
Zoomビデオ通話 1分 3.3~5MB → 1時間 200~300MB
引用 Zoom革命 https://zoom-japan.net/manuals/zoom_spec/
3,同時接続数が100人までOK
無料プランであっても100人まで同時接続ができます。
100人同時に参加してもらったことは筆者も経験ありませんが、
17人くらいの会議に参加したことがあります。
接続が切れることもなくスムーズな会議ができました。
他にも
・録画録音機能がついている
・スマホやタブレットでも使いやすい
・画面共有機能
・ホワイトボード機能
などといった機能もあり多才さを発揮しております。
おそらくこれからも機能が追加されていくのではないでしょうか。
とても期待できます♪
そんな多才な「Zoom」ですが、
ズバリ!地方や田舎こそ「Zoom」が役に立つ。
役に立つ時代が到来すると予測します。
その理由は
1、ネット環境さえあればどこの場所の人ともコミュニケーションがとれ、ビジネスができる。
ネット環境さえ整っていれば、地方にいようが田舎にいようが過疎地にいようが「Zoom」で世界中の人とコミュニケーションがとれビジネスもできます。
つまり物理的な距離というものがなくなり、距離の概念がまったく変わってしまうということです。
コロナ以前にも「Zoom」といったツールは利用されていましたが、利用者は全世界で1,000万人程度でした。
しかし、新型コロナの影響によりここ何ヶ月かもしくは1年以上、人と人が接することが少なくなる世界になります。
そのような世界でも人々はコミュニケーションを取らなければいけないので「Zoom」をはじめとしたオンラインコミュニケーションツールのユーザー数が劇的に増加してくることでしょう。
いままでの歴史をみても人間は一度慣れてしまったテクノロジーは手放せません。
東日本大震災のときにスタートしたサービスの「LINE」はいまやユーザー数8,300万人です。そのLINEをやめようと思う人はほとんどいませんよね。
筆者は5G時代になり、スマートグラスなどのデバイスや自動運転などが普及するとそのような距離の概念がなくなる世界がくると思っていましたが、新型コロナショックはその予想を3年ぐらい前倒ししてしまったと考えています。
距離の概念が変わるとどういったことが起きるでしょうか。
例えば、当社が最近体験していることといえば、いままではありえなかった東京の大企業とのお取引ができたり、北は北海道から南は沖縄までの18都府県の日本全国からのが増加しているということです。コロナ前でも増加傾向でしたのでコロナ後はもっと増えるかも知れません。当社のスタッフも「Zoom」などでの打ち合わせが大変慣れてきております。遠隔でもテレカンの(そのときはハングアウトでしたが)打ち合わせで難しいとされるECサイトも制作した実績もございます。
実績はこちらから↓
また、採用という観点から考えてみましょう。今後は現地採用という考え方がなくなり全国、全世界からの採用というかたちもありえるのではないでしょうか。沖縄の人や外国人の方を採用して「Zoom」にてテレワークで働いていただいたりということも考えられます。その採用の変化が会社や人のマインドを変え、パラダイム・シフトが起きるとも予想されます。その影響により、私は日本の雇用体系が終身雇用が保証されている年功序列ベースの「メンバーシップ型」から欧米型の目標達成度が明確で成果主義的な「ジョブ型」にかわっていくと予測しています。
そして、企業はいままでよりも持続可能な魅力的なプラットフォームとしての役割をもとめられ、会社員はいままでよりももっと多才なもしくは高度なスキルが求められることになるでしょう。
2、開疎化。人口の密集が少ないので田舎や地方の価値が高まる。
デジタルシフトが進み「Zoom」などでのコミュニケーションが増え、距離の概念が変わると今度は地方に移り住む人が増えていくのではないでしょうか。
さらに、新型コロナの影響で今後人が密集しない場所=地方や田舎の価値が見直されると安宅和人(慶應義塾SFC教授/ヤフーCSO)さんがおっしゃってます。それを安宅さんは「開疎化」と名付けています。
このyoutubeの16:20秒ぐらいからのお話。とくに地方に住んでいる方は必見です。期間限定のようです。
安宅さんの「開疎化」のマトリクスが下の図になります。
左下の「密密」が現代の都市です。マクロ的にはその都市から右上の開疎化の方向性で当面生きていかなくてはいけないとおっしゃってます。
キーワードは「デジタルと自然」なのでしょうか。相反するものと思われるかも知れませんが、withコロナ時代、ニューノーマル時代は親和性が高いのかもしれません。
また、東京の平均年収は438万円、秋田の平均年収は357万円です。
夫婦合算で世帯年収を東京876万円だとすると、土地・建物代という固定費がとても安いので、秋田ではお金持ち階級になります。
広い土地に一戸建てというのは夢ではありません。
地方や田舎のダメなところは、よくランキング上位にでる
・娯楽がない。
これに関してはもう少し待たなくていけないかも知れませんが、
オンラインでのスポーツ、ゲーム、ライブ観戦などの娯楽が増えてきているので、時代が進むほどに解消されていくでしょう。
・都会ほどレベルの高い飲食店がない
しかし、最近は地方でもとても素晴らしい飲食店は増えているようです。東北では奥田政行さんが運営する鶴岡のアルケッチャーノが有名です。
他にも多くの美味しい料理点はありますし、四季折々の素材は格別で料金もとても安いです。今後はオンラインでの料理のハウツーなども増えていくので、料理の質はどんどん上がってくるように思われます。「Zoom」での料理教室なんかも増えるはずです。また、都会の舌の肥えている人が集まれば必要性からうまい料理点は現れてくるはずです。
こういった悩みや課題が解消されれば地方でも都会から人が集まってくる可能性はあるかと考えています。
3、地方にいても良質なスキルアップ・勉強ができる。
今では、オンラインで勉強をできる選択肢がとても増え、昔と比べると地方や田舎でもかなりの勉強はできます。(当社では都会に負けない地方においてのスキルレベルの向上を目指してSDGsにコミットしております。)
しかしながら、地方にいてやるせない気持ちを感じていたことがあります。都市部で開催されている良質なセミナーや塾などにかんたんには参加できなかったことです。
自分がある種のスキルを極めようとするとオンラインスクールや本だけでは難しいと感じることがありました。生の人間の教えというのがより深い知識をあたえてくれ、なお知識の定着率が高いと思います。
ところが、コロナの影響ででいままで受講したいのにいけなかったセミナーやスクールなどが「Zoom」などのオンラインツールをつかってだんだんと受講できるようになってきました。
いままでは勉強できる場があるということも都市の魅力の一つでした。
勉強できる場には優秀な人材が集まります。その優秀な人材たちがフェイスtoフェイスで話すことによりお互いに影響されてさらにスキルを手に入れるといったことがあったのではないでしょうか。
高度なスキルアップの可能性が低かった地方も、「Zoom」などのオンラインツールで良質な勉強ができ、さらに開疎化で優秀な人材が何人かでも地方に移住してくると、その方たちの影響を受け地方人のスキルがアップしてくる可能性が高いでしょう。
おわりに
世界的にみても都市への人口流入が進んでいましたが、新型コロナの影響により地方にも人口が流入する可能性がでてきました。ただし、都市部ほどデジタルシフトが進んでいない地方には問題点が数多くあります。
現代の権力の源は情報といわれる方もいます。インターネットとコロナの影響による加速度的なデジタルシフトは距離だけではなく、学ぶことや情報取得もフラットにしてくれました。
筆者が考える地方にとっての目的は、地方の課題を解決し持続的に地方の人も幸せになるということです。
そのためには時代を読みテクノロジーという手段で目的達成を地方人と移住された方々一体となってすべきなのかも知れません。
withコロナ時代、ニューノーマル時代の今こそ、地方のレッツデジタルシフトだと思うのです。