秋田県出身の菅首相が退任し、岸田首相が誕生したのが10月4日。
その10日後に衆議院を解散し、投開票が10月31日に行われようとしています。
戦後最速のスピードで国政が動きを見せる中、我々の地元 秋田県横手市でも、任期満了による横手市長選挙及び横手市議会議員選挙が行われました。
弊社は長年にわたり、選挙ポスターや選挙ビラといった印刷物を通して、「選挙」に携わってまいりました。
しかし私個人としては、入社後初めての選挙であり、候補者の方と一緒に広報物をつくっていく中で多くの気づきを得ることができました。
ということで今回は選挙広報ツールについてお話しをしていきます。
ツールの中でも、特に利用されることの多い【名刺】【後援会リーフレット】【選挙ポスター】【選挙運動用ビラ】【選挙用はがき】【選挙Webサイト】の6アイテムの仕様や注意点をまとめたのでご覧ください。
①名刺
選挙公示前の後援会活動、演説会、ご挨拶回りの際に活用されます。
後援会リーフレットと一緒に配布する機会も多く、色合いやデザインテイストを合わせると認知が進み効果的です。
サイズが小さいので、内容は「名前」「顔」「政策」の要点を絞って分かりやすくまとめます。
【注意点】立候補予定者等とは書けません
討議資料と記載し選挙運動を示唆する内容はNGです
【仕様】両面カラーの1枚物が主流
変わり種として2つ折りタイプなども
【納期】1週間
②後援会リーフレット
政治活動中に有権者へプロフィールや政策を伝えるためのツールです。
後援会への入会を目的とし、申込欄を設ける場合も多いです。
投票行動につながりやすいため、候補者のセールスポイントを簡潔にまとめます。
【注意点】立候補予定者等とは書けません。
討議資料と記載します。
選挙運動を示唆する内容はNGです。
選挙公示日の前日までポスティングなどで頒布できます。
【仕様】A4を三つ折りにしたタイプが主流
【納期】2~3週間
③選挙ポスター
選挙活動の中でも特に目にする機会が多く、認知度向上に寄与するツールです。
ただし見てもらうためには、候補者の情報をいかに分かりやすく、簡潔に伝えられるか。そしていかに目を止まらせ、短い時間で思いを伝えられるかが重要です。
公費負担の対象となります。
【注意点】公職選挙法によりサイズの上限が決められていて、それより小さければOK(縦横向きの制限はなし)
掲示責任者、印刷者の記載が必須
【仕様】耐久性(耐水性)に優れたユポタック紙が主流
裏面がシールになっており貼り付けが簡単
【納期】2週間
④選挙運動用ビラ
立候補届が受理された公示日から投票日前日まで、つまり選挙期間中に頒布するビラのことです。
【注意点】頒布責任者、印刷者の記載が必須。かつ選挙管理委員会が交付する証紙の貼付が必要。
選挙の種類により枚数制限あり。例えば政令指定都市以外の市長選挙→16,000枚、市議選挙→4,000枚
ポスティングや郵送での頒布は禁止。新聞折込、選挙事務所内での頒布、個人演説場所での頒布等に限られます。
【仕様】A4を三つ折りにしたタイプが主流
【納期】2~3週間
⑤選挙用はがき
選挙運動用として認められたツールの一つで選挙活動に欠かせないアイテムです。
郵送代金が公費負担となります。
【注意点】選挙の種類により枚数制限があります。例えば政令指定都市以外の市長選挙→8,000枚、市議選挙→2,000枚
記載したい内容は、はがきオモテ面の1/2以下に収める必要があります。
郵便ポストへの投函はNG。選挙運動用通常葉書差出票を添えて郵便局に差し出します。
【納期】1週間
⑥選挙Webサイト
候補者の政策や信念を広く認知してもらい信頼を獲得するためのツールです。
演説会などと違い、情報を得たいと思った方にいつでも届けることができます。
近年ではスマホ利用者が増加しているため、サイトがスマホ対応していることも重要なポイントです。
【注意点】Webサイトのページを印刷して配布することは禁止となります。
【納期】1.5か月
以上、今回は選挙広報ツールについて書かせていただきました。
正直な話し、今まで政治の世界にほとんど興味を持っておりませんでした。
ですが今回地元の選挙(ツール)を通して興味が湧き、間近に迫っている衆議院選挙の記事を追うようになっています。
人間どこに興味の種が転がっているか分かりませんね。これからも広い視野でいろんなことに挑戦して、興味の土壌を肥やしていけたらと思っておりますので、引きつづき当メルマガをよろしくお願いいたします!