webディレクターのhagaです。
2022年5月26日に半年ぶりとなるGoogleコアアルゴリズムアップデートがありましたね。
・Google検索のコアアップデートがリリース
May 2022 core update releasing for Google Search
ちなみに、このコアアルゴリズムアップデートとは、Googleが検索結果を改善するため年に2~4回程度実施する、検索アルゴリズムの中核を成すコアアルゴリズムのアップデートのことです。
見直しによって評価の基準が変わり、検索順位も変動します。
実施からアップデート完了までの1~2週間は検索順位の乱高下や各サイトページの獲得キーワード順位変動が起こる可能性がありますが、今回は実施当日の26日時点でその傾向が大きく現れているようでした。
各SEOツールでもその動きが見て取れます。
│Semrush Sensor
│Serpmetrics
│AccuRanker
│今回の傾向
今回のアップデートには様々な見解がありますが、その1つとしてコンテンツ重視へのシフトが言えます。2019年の中盤から、評価の比重がドメインに置かれていましたが、よりコンテンツに比重を置いた形へとシフトした傾向が強いです。
もちろん、これまでコンテンツが軽視されてた訳ではありません。
大手企業や有名サービスなど、ドメインが強いだけのサイトは上位表示維持が難しくなった。
っという形です。
特にドメイン貸しのメディアサイト等は検索順位を下げてしまっているようです。
ドメイン貸しとは、ドメインパワーが強いサイトの配下(サブディレクトリ)に異なるジャンルの異なるメディアを作って集客する方法です。
具体的に言えば、大手メディアサイトや有名企業など、ドメインパワーが強いサイトがあった場合、その一部分をアフィリエイトサイトとして貸し出すことです。
通常、企業ドメインの配下にまったくジャンルの違うメディアを作ることはありませんが、一部の心無いWEB会社の施策によりドメイン貸しを行うことも見受けられます。
当然、ドメインの配下に自前でメディアを立ち上げること自体は珍しいことではありません。
Googleは自社が運営しているのか、他社が借りて運営しているのかを見分け順位を下げたような動きをしています。
そんな中で、とりわけ今回の順位変動が大きかったのが「YMYL」と呼ばれるジャンルのコンテンツになります。
│YMYLとは?
YMYLとは「Your Money or Your Life」を略した言葉で、「検索品質評価ガイドライン」における概念になります。例えば、嘘の金融商品情報への投資・本来は飲んではダメなもの・触れては危険なものを“良し”と書いている情報をユーザーが信じ行ってしまった場合、生活に大きな支障がでますよね?
そのような、人々の幸福、健康、経済的な安定などに影響を与える可能性があるコンテンツやページをジャンル分けし、YMYLとしています。
│YMYLに該当するジャンル
■ニュース・時事問題各国の政治問題やビジネス、科学、テクノロジーなど重要なニュースコンテンツを扱うサイト。
(エンタメやスポーツは除く)
■法律・公共サービス
法律(離婚、親権、養子縁組、遺言書など)、政府、選挙、公共機関、社会福祉などのコンテンツを扱うサイト。
■金融・財産
保険や投資、銀行やローンなどの金融に関するコンテンツを扱うサイト。
■ショッピング
商品やサービスに関するコンテンツを扱うサイト。
(主にECなどのオンライン購入可能なサイト)
■健康・医療
病院や薬、医療問題、メンタルヘルス、防災などに関するコンテンツを扱うサイト。
■人に属するジャンル
人種や民族、宗教、性別など、ある集団に関するコンテンツを扱うサイト。
■その他
住宅情報や大学、就職など、人生の局面に関するコンテンツを扱うサイト。
これらの情報は人生に大きな影響を与えるため、他の分野より高い品質が求められます。
その根本にあるのは、Googleが掲げる10の事実にも記載がある通り、Googleは常にユーザー視点での利便性を追求しているからです。
また、Googleは情報の正確性や信頼性を判断するためのシビアな基準として、後述するE-A-Tを設けています。
│優れたコンテンツとアップデート対策とは?
■Googleが定義する優れたコンテンツを作る(理解する)
「E-A-T」
先ほどのYMYLに属するwebサイトを運営する場合は特に密接してきますが、良いコンテンツとは何か?を定めるGoogleが最重要視している評価指針の一つです。
いわゆる専門性・権威性・信頼性を表します。
誰が発信した情報で、発信元は信用できるのか?専門性のあるコンテンツなのか?
これらが十分に備わっていない場合、検索上位を維持することがそもそも難しくなります。
また、一次情報の有無(自分たちの調査データや意見が書いてあるか?)や、UI/UXといった部分も見直しが必要です。
信頼性が担保されていない、精度の低い情報を垂れ流しにしていたり、不自然なほどキーワードを盛り込み関連性を高めたり、引用ばかりの内容はユーザーにとっても有益とは言えません。
「新たな発見」「何らかの学び」「感動・娯楽」などの情報をユーザーと共有できるプラットフォームであることが有益なコンテンツを作る上での要素となります。 ■アップデート内容を追いかけ右往左往しないこと
Googleアルゴリズムのアップデート後に検索順位が低下してしまった場合は、直ぐにコンテンツ修正を行うのではなく、事態が落ち着くのを座して待ちましょう。
冒頭でお伝えした通り、アップデートは2週間ほどかけて行うので、コアアップデート直後は検索順位が下がってしまった場合でも、落ち着いた頃に順位が戻っている可能性もあります。
自社サイトや管理しているサイトがどうなったのかは、サーチコンソールから簡単に比較ができますので、気になる場合は確認をしてみてください。
とにかく、今回はこうだった!あーだった!っと右往左往することなく、静観。
これが大切。
落ち着いてきたら、どの程度の影響があったのか?影響を受けたページや獲得ワードなどを徹底的に調査し、粛々と1つ1つ対策を行っていく。
長期スパンでの常時改善が最適です。
■専門の会社に相談する (第三者目線での客観視)
自社スタッフでの解決や対応が難しい場合は、専門の知見を持った会社へ一度相談してみることも大切です。
肝なのは“依頼ではなく相談”です。
なぜなら先ほど述べたように世の中には、結果のためにはブラックな手法もいとわない会社も存在します。
相談した上で信頼ができるかどうか、依頼をして良いかどうかを判断いただくことが最善だと思います。
弊社アイ・クリエイトは秋田県横手市に本社を置く会社ですが、
マーケティング基本の木から、地方ならではの施策まで幅広く支援しておりますので、いつでもご相談ください。
秋田にも様々な領域のノウハウを持った企業さまが多くいらっしゃいます。
ぜひ、まずは一度相談をしてみてください。
ちなみに、コアアップデートの告知はGoogle公式のサイトではなく、TwitterでおこなわれますのでSEOに関わる場合はフォローを。
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