「スマホ」で何となく撮影を脱却。プロ顔負けのスマホ撮影術

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自社の製品紹介動画や社内の簡単な撮影を行いたいと考えているが、外注するとコストがかかり、社内での内製化を進めたい、、、という悩みを抱えていませんか?

特に初めての撮影においては、撮影機材やスキル不足で不安に。
そんなあなたにとって最も手軽に始められるのが、スマホの動画撮影です!

昨今スマホの撮影は当たり前になり、子供の運動会でもビデオカメラよりスマホでの撮影が増加。
今回は、スマホだけで一眼レフ顔負けの撮影方法をご紹介します。

スマホの知っておきたいカメラ設定

「たかがスマホ」の時代は終わり、YouTube撮影はもちろん映画の撮影でもスマホは使われるようになってきた。

デフォルトでも十分性能は高いですが、設定変更を行うとさらに撮影品質が向上します。
以下のポイントを確認して、まずはカメラ設定を整えましょう。

グリッド

グリッド線をオンにしておくと、構図を決めるときの助けになります。特に「三分割構図」を使えば、バランスの良い構図が簡単に。対象物を画面の三分割線に合わせて配置することで、見た目に安定感が生まれます。
構図の話は前回の記事で種類や効果を載せているので是非。
理想の動画への1歩!抑えたい構図10選
設定の仕方は簡単で(ここではiPhoneの設定)、
1、設定画面を開く
2、下にスクロールし、カメラを開く
3、カメラの下にある構図の項目にある「グリッド」をオン(緑色に)

水平

意外と気づかない、だけどあると便利なのが「水平」です。この水平があることで、カメラがどれくらい傾いているか、ちゃんと水平なのかを判断可能。水平を意識することで、視聴者が無意識に感じる「揺れ」や「傾き」を防ぎ、映像の安定感が増します。
(画像は傾いている状態)
同じく設定は簡単で、
先ほどのグリッドの項目の真下にあります。

フォトグラフスタイル

iPhoneなどスマホのカメラは日々アップデートされており、以前はHDRやレンズの傾きなどの項目があったのですが、代わりにフォトグラフスタイルと現在まとまっています。フォトグラフスタイルを変更することで、鮮やかな感じにしたり暖かいイメージにしたり出来ます。

注意点として、設定で適用させるとその設定での撮影になるので、注意が必要です(カメラ起動した状態でも変更することもできるのでそこまで手間ではないと思います)。

標準
iPhoneのカメラがデフォルトで生成する画像で、バランスが良く、実際の見た目に一番近くなります。

リッチなコントラスト
影を濃く、色を豊かに、そしてコンタラストを強くして、ドラマチックな印象になります。

鮮やか
明るくはっきりした色で、鮮やかでありながら自然な印象になります。

暖かい
ゴールドの淡い色で、暖かな印象になります。

冷たい
ブルーの淡い色で、冷たいクールな印象になります。

参考
iPhoneのカメラで「フォトグラフスタイル」を使用する

明るさ調整

明るさ調整はかなり使用頻度が高い機能で、基本的に今まで紹介したものは一度設定すれば大丈夫だったものに対し、明るさ調整は都度の撮影で調整します。明るさ調整のポイントは、撮影時に全体を均等に見せるため、暗めの部分を中心に露出を上げると見やすくなります。

特段明るさの目的が無ければ、少し明るめに設定すると良い映像が撮れます。注意点として、明るさをあげすぎると白飛びしやすく、下げすぎると暗くなりすぎます。

調整方法は、画面をタップして太陽のマークを上げたり、下げたりするだけです。

ビデオ録画設定

基本気にしなくても大丈夫ですが、より良い映像を作成したり、表現をするなら知っておきたい設定です。この項目は解像度とフレームレートを変えることができ、基本的に高い数値の方が良い映像に結びつきやすいです。

だったら全部高い数値の方が良いじゃん!と思うかも知れませんが、1080pより4K、30fpsより60fpsの方がファイルサイズが大きくなります。そのため、スマホのストレージの容量がすぐに圧迫されてしまうという注意点もあります。その辺りのバランスは必要・不要に応じて切り替えてみてください。

解像度
解像度とは、YouTubeとかの動画を見てると画質が荒い!と感じる大まかな要因です(厳密にはいくつか要素があるのですが)。解像度が高いと綺麗に見え、逆に解像度が低いと荒く見えるといった認識で今のところは大丈夫です。これは、縦と横のサイズの話で1080pだと1920:1080、4Kだと3840:2160といった違いがあります。つまり、4K対応しているデバイスに対して4Kの映像だと普通に見れるのに対し、1080pの映像は4Kに引き伸ばして対応する必要があるので画質が荒くなるという仕組みです。

フレームレート
正直フレームレートは最初気にしなくて良いと思います。定義としては、1秒間の映像に何枚の写真が入っているかという数なのですが、30fpsと60fpsはそれぞれ1秒間に30枚、60枚という形です。そのため、枚数が多い方が滑らかで、表示フレームレート数に会っていなければカクカクし、パラパラ漫画みたいな映像になります。
デフォルトは30fpsで、基本的に映像は30fpsあればカクつくことほぼないです(これは編集のシーケンス設定というのが基本的に30fps前後のため、後々覚えれば大丈夫です)。

これも設定は簡単で、設定→カメラの項目の「ビデオ撮影」から変更することができます。

一眼レフ顔負け撮影テクニック

スマホのカメラ技術は日々進化していますが、ちょっとした撮影テクニックを覚えるだけで、さらにワンランク上の映像を作成できるようになります。本格的な一眼レフカメラを使わなくても、シンプルで効果的な技術を駆使すれば、まるでプロが撮影したかのような仕上がりが実現できます。あなたのビジネスの動画制作に役立つ情報がありますので、ぜひ試してみてください!

ブレない撮影

スマホ撮影では手ブレが大きな問題になります。手ブレは動画の視認性を低下させ、視聴者にとって見づらい映像になりがちです。
スマホを両手でしっかりと持ち、ひじを体に密着させることで安定感が増します。また、撮影時にカメラを動かす場合は、手を動かすのではなく体全体を使って、できるだけゆっくりと滑らかに動かすことが重要。後ほど紹介しますが、三脚やジンバルを活用すると、さらにブレの少ない映像が撮れ、安定感が増すのでおすすめです。

光の位置

撮影における「光の位置」は、映像の品質や視認性を大きく左右します。自然光は柔らかな影を生むため、被写体を立体的に映すのに効果的。窓際などからの自然光を利用する場合は、カメラを被写体に向け、被写体の背面からではなく正面や横から光が当たるように意識したいです。
逆光で被写体などが暗くなるのは避けましょう。

室内撮影の場合、照明を利用して被写体全体に均一な光が当たるよう工夫します。影ができにくい照明を選び、光が散らばる位置から被写体に向けて配置すると、よりクリアで視覚的に鮮やかな映像に。

ズーム

ズームは多くの方が知っている馴染み深いテクニックで、ズームを行うことで、被写体が遠くてもアップして映すことが出来ます。

ただ、スマホのズーム機能は便利ですが、多くのスマホで採用されているデジタルズームは、画質が劣化しやすく、細部の表現がぼやけてしまうことも。可能であれば被写体に物理的に近づいて撮影すると画質の劣化を抑えれます。

後ほども紹介するのですが、どうしても物理的に近づくことが出来ない場合などは、スマホ用の外付けレンズの使用も候補に。広角レンズを用いることで視覚的なインパクトが増します。

ピント

当たり前ですが、ピントがしっかり合っているかは非常に重要です。スマホのカメラでは、画面をタップするだけで簡単にピントを合わせることが可能で、見せたいポイントが鮮明に映るように意識しましょう。
また、ピントを固定する「ピントロック」機能もあり、iPhoneの場合、画面を長押しすることでピントを固定できるので、撮影中にカメラが動いてもピントがずれません。これにより、より安定した映像を撮影できます。

動画の動き

被写体や表現をより魅力的に見せるために、「パン(左右の水平移動)」「ティルト(上下の垂直移動)」などの映像の動きが効果的です。横にゆっくり動かして被写体全体を見せたり、上下の動きで高さや構造を映すなど、視聴者にとって分かりやすいアングルで映すのがポイント。

動きが速すぎると視聴者が疲れてしまうため、あくまで「ゆっくり」「スムーズ」に移動するのが基本。画面の外に出ない程度にカメラを動かし、製品全体を順序よく見せると視覚的に整理され、魅力的な映像に繋がります。

動画のレベルを上げるiPhone機材

スマホだけでも十分に良い動画を撮影することができますが、専用の撮影機材を組み合わせることで、さらに質の高い動画を撮影できます。ここでは、iPhoneでの撮影をワンランク上に引き上げるために役立つ機材をご紹介します。

外付けレンズ

一時期流行った魚眼レンズ。スマホにも取り付けれるレンズが多種多様にあります。特に、スマホ用の広角レンズやマクロレンズを使うことで、被写体をより豊かに表現でき、構図の幅を広げられます。

・広角レンズ
狭い場所でも広い範囲を撮影できます。商品を複数配置した状態や工場内部の撮影に最適。

・マクロレンズ
小さな被写体や細かい部分をクローズアップして撮影できます。被写体の特徴を際立たせたい時に効果的。

・魚眼レンズ
ユニークな視点で撮影が可能。PR動画などでインパクトを出したい場合に便利。

三脚&ジンバル

・三脚
スマホ撮影で手ブレを防ぎ、安定感のある動画を撮るためには三脚が不可欠。固定撮影やパン(横移動)の際に特に役立ちます。軽量で持ち運びやすい三脚を選ぶと、外出先での撮影もスムーズに行えます。

・ジンバル
ジンバルは、動画撮影中のカメラの揺れを自動で補正してくれるスタビライザーです。手持ち撮影でもスムーズな映像が撮れるため、製品の動きを撮るシーンや歩きながらの撮影に最適です。

外付けマイク

音声も動画制作には重要な要素。スマホの内蔵マイクでも対応できますが、外付けマイクを使用するとクリアな音声が録れます。視聴者にわかりやすく伝えるためにも、しっかりと音声を拾える機材を揃えましょう。

・ピンマイク
テレビの撮影で使われることも多いので、知ってる人も多いのではないでしょうか。話し手の衣服にクリップで固定し、近距離で音を拾えます。

・ショットガンマイク
製品や話し手に向けて音を集中的に拾うことができ、背景音を抑えます。

まとめ

スマホを使った動画撮影は、少しの工夫と機材を加えるだけで、一眼レフ顔負けのクオリティに近づけることができます。今回ご紹介したカメラ設定の最適化や撮影テクニック、さらにはレベルアップのための機材活用を実践することで、コストを抑えながら魅力的な動画を制作できるでしょう。

特に、中堅企業で社内制作を検討している方にとっては、これらの方法は手軽かつ実用的です。動画の内製化は、スキルアップだけでなく、社員間の連携を強化し、他社との差別化を図るための重要なステップでもあります。

また、「やはり撮影や編集に手が回らない」という場合も、無理をせず外注と組み合わせることで効率よく動画制作を進めるのも一つの手です。その際は、ぜひ私たちアイ・クリエイトにご相談ください!スマホ撮影のサポートから本格的な動画制作まで、貴社のニーズに合わせた最適な提案をさせていただきます。

まずは、スマホでの撮影を始めてみましょう。小さな一歩が、大きな成果を生むはずです!

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