AKITA Solution Magazine vol.25〔2018.3.7〕リクルーター制度考察

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////////////   目次   /////////////////

・ごあいさつ………………… 就活戦線異状あり
・最新ニュース……………… 秋田県内の有効求人倍率(平成30年3月2日発表)
・特集………………………… リクルーター制度考察
・合同説明会情報…………… 3月の合同説明会をピックアップ
・編集後記…………………… 「裁量」が「最良」でありますように

■ ご あ い さ つ ━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『就活戦線異状あり』 written by 佐藤(義)

経団連に加盟する企業の会社説明会などの採用活動が1日に解禁となりました。
2019年卒業予定の大学生の就職活動が本格的に始まっています。
今年は大学3年生の夏からインターンシップに参加するなど、学生の動き出しが早ま
っています。企業は説明会の開催やエントリーシートの締め切りを前倒しし、より早
く学生との接点を持ちたい考えのようです。

経団連の就活ルールでは企業の面接解禁は6月ですが、就活の前倒しが進めば内々定
の時期も早まる可能性があります。就職情報大手のリクルートキャリアの調査によると、
19年卒の「内々定・内定出し」を5月までに実施する見通しの企業が57.2%でした。
18年卒よりも8.5ポイント上昇しているようです。

企業は良い人材の確保に躍起になり、採用活動開始は年々前倒しの傾向にあります。

3月は、4月から新社会人となる方にとっては、準備の時間であり、企業にとっては、
来年度に向けた新しい人材確保のための戦いの始まりの時期となります。

 

■ 最 新 ニ ュ ー ス ━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『秋田県内の一般職業紹介状況(平成30年3月2日 秋田労働局 発表)』

【概  況】
○秋田県内の求人数    23,915人
○就職希望者数      16,146人
○秋田県の有効求人倍率  1.50倍

平成30年1月の一般職業紹介状況をみると、有効求人倍率(季節調整値)は1.50倍
となり、前月を0.07ポイント上回った。(全国平均は1.59倍、前月と同水準)
有効求人数(季節調整値)は前月に比べて3.4%増加、有効求職者数(同)は1.5%
減少した。
雇用保険受給者実人員は、前年同月に比べ5.4%減少となり、同比3か月連続で減少
した。県内の雇用失業情勢は、改善の動きが続いている。

■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『リクルーター制度考察』 written by 佐藤(義)

前回の続きになります。
それでは、実際にどのようにすれば、学生の間で知名度を高めて、自社への応募を
増やすことができるのでしょう。
最も堅実な方法は、実際に学生とコンタクトをとり、名前を覚えてもらうことです。
かつて就職活動においては、「青田買い」などという言葉が流布され、世間一般の
採用活動の一例となりました。

優秀な学生に対しては、就職活動を始める前に接触して自社で働いてくれるよう勧誘
し、非公式に内定を出していました。新卒一括採用活動において、採用広報活動や
採用選考活動に解禁日が設定されていて、それ以前は採用活動ができないのも、この
「青田買い」を禁止するためです。
そもそも、この「青田買い」が、悪習慣となっているのは日本だけで、市場原理に
基づいた資本主義社会では、至極真っ当な行動です。
そして、今ではこの青田買いの役割を担っているのが、リクルーター制度です。
リクルーター制度とは、会社の社員が出身大学の後輩などと非公式に接触して、
面談などをさせることです。要は、社員の個人的なつながりを利用して人材を見つ
けるもので、一種のコネです。
リクルーターに任命された社員は、新卒採用が本格的に始まる前に、非公式に出身
大学の後輩に電話をかけ接触し、面談を行い、よい学生に対しては、人事部などと
も面談させて非公式に内々定をもらいます。
しかし、中小企業では、この仕組みが万全に機能するとは、言えません。
そもそも中小企業では、社員数が少ないことから、コネが使えないのです。
例えば、東大生をスカウトしたいと思っても、社内に東大卒の社員がいなくては、
始まりません。まったくコネがないとしたら、どのようにして実際の東大生に出会え
ばよいかわかりません。
リクルーター制度は、大企業が自社の資源を活用してさらに大きくなるための戦術と
考えればよいようです。

 

■ 合 同 説 明 会 情 報 ━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

◎横手市合同企業説明会(大卒者等対象)
開催日時 :平成30年3月19日(月)午後1:30〜4:00(受付12:30〜)
開催会場:横手セントラルホテル ラ・ポート2階
(横手市平和町9-10 電話:0182-32-0234)
◆問い合わせ先
横手市商工観光部商工労働課 電話:0182-32-2115

◎秋田県合同就職説明会
◆仙台会場
日時 : 平成30年3月27日(火)午後1時〜午後4時(正午受付開始)
会場 : 仙台サンプラザ(宮城県仙台市宮城野区榴岡5−11−1)
◆東京会場
日時 : 平成30年3月28日(水)午後1時〜午後4時(正午受付開始)
会場 : 中野サンプラザ(東京都中野区中野4−1−1)
◆秋田会場
日時 : 平成30年4月20日(金)午後1時〜午後4時(正午受付開始)
会場:秋田ビューホテル(秋田市中通2−6−1)
◆問い合わせ先
秋田県あきた未来創造部 移住・定住促進課 調整・県内定着促進班
〒010−8570 秋田市山王四丁目1−1
電子メール:hello3751@mail2.pref.akita.jp
電話:018−860−1248
詳しくは、下記リンクをご覧ください。
http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/21832

 

その他は、下記サイトをご確認ください。
◎リクナビ2019
https://job.rikunabi.com/2019/?isc=r9rcnz00003

◎秋田県就活情報サイト
https://kocchake.com/

◎合説どっとこむ!
https://www.gosetsu.com/2018/

◎秋田県公式サイト
http://www.pref.akita.lg.jp/

◎大卒就職情報WEB提供サービス
http://job.gakusei.go.jp/

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

『「裁量」が「最良」でありますように』 written by 佐藤(義)

国会では、働き方改革についての議論の真っ最中です。
中でも裁量労働制についての議論は、野党からの追求を受け、答弁に窮する安倍
首相の姿が印象的です。
”裁量労働制は、時間管理も個人の裁量に任せることになるので、勤務時間帯も
決められず、出退勤も自由です”
”裁量労働制の本来は、労働者が効率的に働き、正当に成果を評価される制度で
すが、実労働時間に応じた残業が認められないことから、不当な長時間労働等の
問題も出てきています。”
出典:「労働問題弁護士ナビ」https://roudou-pro.com/columns/32/

こうした裁量労働制を悪用した残業代不払いや「不当適用」による過労死を引き起
こしたりと、今のところ良いところのない裁量労働制ですが、「バカンスの国」フ
ランスでは、さらに労働時間が延びた、というデータもあるようです。

出典:「フランスでは裁量労働制で長時間労働が拡大している」
http://diamond.jp/articles/-/161587

いずれ法整備が進めば自ずと私たち会社員にとっても影響の大小は、避けられない
ところで、「適正」「的確」な労働時間のあり方を今一度、私たち自身も考えなけ
ればならないのか知れません。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「AKITA Solution Magazine」も宜しくお願いします!

 

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