ターゲットに響かせるコツはデザインの一貫性にあり?(トンマナ講座~書体編~)

前回、『一貫性を持っている人は魅力的!それ、デザインも同じです。』という記事を担当させていただきました。『トンマナ』というグラフィックデザインの手法についての内容です。

嬉しいことに前回のブログに反響をいただきました。

『トンマナ』とは、『トーン&マナー』の略称です。
商材の持つ世界観や、ユーザーに与える印象を統一させるために、その商材を取り巻くヴィジュアルに一貫したルールを設けるためのマニュアル作りのようなものです。詳しは前回の記事をご覧ください。

「トンマナ」という用語はわかったけど、じゃあ具体的にどうすればいいのよ?

となる方のために、今回から「トンマナ」の具体例に迫っていきたいと思います。

今回は「書体編」。
どうぞお付き合いください。

 

書体も個性・性格を持っている

書体は『印象』を持っています。
「明朝体は高級感があってお堅い」「ポップ体は親しみがあり楽しい雰囲気」など一般の方にも浸透している心理作用のようなものです。

 

 

 

人に例えると、ルックスににじみ出る『個性や性格』と言ったとことでしょうか?
想像しやすいように擬人化してみるとわかりやすいかもしれません。

 

 

しかし、デザイン制作の経験が浅い場合、「普通すぎる」「人とは違うものを作らないと」と、本来の目的とは反れた方向へと歩みを進めてしまいがち。
よくありがちなのは、あれこれたくさんの書体を同じ紙面に使用してしまうこと。

そうしてしまうと、その紙面を見る人へ与える印象もあべこべになってしまいます。

「堅実派?でも軽い?なぜ和風なの?え?え?よくわからん。」

制作している側はずっとデザインと睨めっこしているので、制作しているデザインが初見でどのような印象を与えるのかマヒしてしまう場合もあります。

またデザイン制作を発注しているクライアントも、自分の想いとユーザーが求めているものにズレを生じさせて突き進んでしまう場合もありますので、当初の目的に振り返ることを忘れずにいたいものですね。

 

タイトルの書体は「与えたい印象」で選ぶ

書体はそれぞれに印象(心理作用)を持っているため、タイトルのように主役級な箇所に使用する書体は、相手に与えたい印象で選びましょう。『感じてもらう』ための書体です。

 

本文の書体は「読みやすさ優先」で選ぶ

一方で、説明文のように『読んで理解してほしい』箇所に使用する書体は、可読性の高いフォントを選びましょう。
ここに個性的な書体を使用することはNGです。
タイトルに使用した書体に既に個性を出してもらっていますので、ここは主役を立ててあげましょう。

本文・説明文に適したフォントをいくつかご紹介します。

 

本文用として定評のあるフォント(明朝体)

 

 

本文用として定評のあるフォント(ゴシック体)

 

基本的な明朝体やゴシック体ですね。面白みはないかもしれません。
しかしフォントメーカーによって努力の研究の末に誕生したフォント。
安定した可読性。流行に左右されにくく、主役を邪魔せずに引き立てに回る。
そんな陰の立役者です。

 

「ファミリーフォント」を活用しよう

書体の太さをウェイトと呼びます。
明朝体やゴシック体など基本的書体には、同じフォント名でありながら、複数の太さのバリエーションが用意されています。

そのグループを『ファミリー』と言います。
例えば、『小塚ゴシック』というフォントは次のような太さ(=ファミリー)が用意されています。

 

フォントの太さは、W(weight)で表記する場合があり、Wの後ろの数字が大きくなるほど太い書体なります。

ヒラギノ角ゴ W3
ヒラギノ角ゴ W5
ヒラギノ角ゴ W8
などなど。

W(weight)ではなく、L(Light )・M( Medium )・B( Bold )などで太さを表記する場合もあります。
フォントのメーカーやシリーズによって太さの表記はまちまちです。

 

ファミリーフォントを活かした基本の小技

見出しと本文はフォントファミリーで組むと、統一感&きれいなリズムが生まれます。狙いもなく別々のフォント同士を組み合わせるよりは、同じフォントのファミリーを使用することをおすすめします。

ぐっと読みやすさがアップし、ユーザー自身が知りたい情報、気になる情報を効率的に見つけることの手助けにもなります。

 

おさらい

トンマナを守るための書体の取り扱い

  • 伝えたい印象と書体の持つ印象が一致していますか?
  • タイトルの書体は見る人に『与えたい印象』で選びましょう
  • 本文・説明文は読みやすさを重視し、タイトルなど主役を邪魔しないフォントを選びましょう
  • フォントファミリーを使うと、見た目の統一感も保ちつつ、きれいなリズムで読みやすさアップ!

トンマナを守るためには上記で設定した書体以外を狙いもなく安易に使うことを避けましょう。
使用する書体をルール化する。これで書体による一貫性は守られます。
与えたい印象、伝えたいことをユーザーにより効果的に届けるために「トンマナ」を用いて一貫性を築き上げましょう。

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