みなさんお久しぶりです。飛べない雀です。
今回こんな質問をいただきました。
「守り方がよくわかんないです…」
守るって難しいですよね。
そもそも守るって結構な高等技術の1つなんです。
ある程度知識がないと守れるものも守れません。
「あなたは死なないわ。私が守るもの。」
エ◯ァンゲリオンのあの娘が主人公に言った有名なセリフですね。
そんな人がいてくれりゃ「守ること」を気にしなくてもいいかもしれませんが、そんな人は卓上には残念ながらまずいません。
むしろ他家の3人は全員あなたの点棒を狙っているのです。
では、しっかり今回の記事で「守り方」を学んで、勝率アップにつなげていきましょう。
・攻撃は最大の防御なり
「守り方」って言っといて「攻撃」?!と思われるかもしれません。
まぁ落ち着いてくださいよ。
そもそも麻雀というゲームは誰かがアガった瞬間にその局は終わります。
逆に言えば、自分がアガってしまえば失点することはないということです。
そのためアガる行為そのものが最大の防御(失点を防ぐこと)になるのです。
これを忘れてはいけません。
守ることは非常に大事な技術ですが、そればかりに気をとられると実はじわじわと失点を重ねてくことになりかねません。
麻雀は「ツモ」られても、流局時テンパイできていなくても失点してしまうゲームです。
一切放銃しなくても持ち点が減って気づいたら最下位なんてことも多々あるのです。
まず大前提として、局の序盤に関しては他人のことを気にすることはあまりなく、
自分都合でアガリに向かった方がいいです。さっさとアガってしまえば失点することはありませんので。
しかしながら、アガリに向かいながらも多少の「守備意識」をもつことが大事です。
例えばこんな手牌。
この手牌なら
打ではなく、打とするのが守備意識をもった打牌となります。
ここでを引いてもを持ってますので、手牌の進行に影響を与えません。
それなら少しでも安全な牌をもつことが後々守りやすくなります。
基本的にある程度うって中級者以上になってくるとこれを自然と行える様になりますので、ご安心を。
まず攻めること(守備も意識しつつ)をしっかりと念頭におけたかと思います。
ではここから「ガチオリ」につながる守り方を学んでいきましょう。
・安全牌(アンパイ)をしっかり見つけること
放銃しないようにするにはまずは「安全牌」を見つけなきゃ始まりませんが、見つけ方は非常にシンプルです。
1.現物
とりテン ダマテン それフリテンの記事にあるように、麻雀は自分の捨てた牌ではロンできない「フリテン」というルールがありますので、
相手が捨てている牌(現物牌)は絶対にロンされない牌ということになります。「ガチオリスト」の大好物です。
ただし、その現物はあくまで捨てた人に対しての安全牌であって、他の人には危険牌であることも当然あります。
Aさんが切ってるからといってBさんにも安全牌とはそれだけでは言えないということです。
2.合わせ打ち
実は瞬間的にはなりますが、100%誰にもロンされない最強の安全牌があります。
上家が直前に切った牌です。上家は自分から見て、左側の人です。「チーできる人」と覚えときましょう。
これを「合わせ打ち」と言ったりします。「合わせ打ち」はいろんな場面で選択することがあるので覚えておいた方がいいでしょう。
なぜ安全かと言いますと、
とりテン ダマテン それフリテンでも触れましたが、「同巡内のフリテン」というルールがありますので、
全員に安全な牌なのです。
仮にその牌でロンされようものなら、
「ちょwww冗談は顔だけにしてくださいよwwwwww」
って言ったら、無用なトラブルの元になるので、
「それは、フリテンなっちゃうんですよ〜」と優しく教えてあげましょうw
3.四枚目の字牌
みんな大好き「国士無双」以外には、当たることのない牌ですね。
1、9、字牌のどれかが4枚見えてる状況では、こちらも誰にも当たることない安全牌となります。
では3枚目の字牌(自分の目から3枚見えている字牌)はどうでしょう?
こちらも比較的安全牌です。単騎待ちになりますので、実際はほとんど当たりません。
4.ノーチャンス(壁)の4枚目の牌
出ましたね。壁です。これを理解するとさらに守りやすくなります。
みなさんたまに
「ワンチャン、あるな」「ワンチャン行けるかも!」とか使ったり、聞いたりしたことありませんか?
この「ワンチャン」、実は麻雀用語なんですよね。知ってましたか?
英語の「One Chance(ワンチャンス)」の略語です。
壁の前にまずはこちらを理解しておきましょう。
数牌には「内側」と「外側」が存在します。↓
外側←←←←←内側→→→→→外側
なんとなくわかるかと思います。
これを踏まえた上で、
例えば、こんな手牌だったとします。
自分でを4枚持っている状態です。
麻雀牌はそれぞれ4枚づつしかありませんので、他の人はを手牌の中で使うことは絶対にできないことになります。
ですので、他の3人は、、、という形で待つことはできません。
この時ののように、同じ種類の数牌が4枚見えていることを「壁」もしくは「ノーチャンス」と言います。
では、先ほどの手牌でノーチャンスとなっている牌はどれでしょう?
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正解はですね。
を絡めたしゅんつは自分以外作れませんので、比較的安全牌となります。
比較的と言ったのは、シャンポン、単騎、国士無双へのロンの可能性はあるからです。
それを確認するには、
- 自分の目から見えるが何枚か(自分の手牌含め)
- 4枚出ている19字牌はあるか
これを確認すれば、100%安全牌と言えます。
では「ワンチャンス」は?
ノーチャンスを理解した方なら、もうお分かりですね?
自分の目から3枚見えている数牌の外側の牌を通称「ワンチャンス」と言ったりします。
例えば↑のような手牌で、自分でを3枚持っているとしたら、残りの1枚はまだ誰かは手牌で使うことが出来ます。
このような時に
「一人は手牌構成で使うことができる」→「ワンチャンスある」
こんな感じで使われる言葉です。
なんとなくわかりますかね。
ワンチャンスも守備では非常に大事な要素なので覚えときましょう。
因みに、
↑のように、自分の目からが3枚ずつ見えている時は「ワンチャンス」が二つで「ダブルワンチャンス」と言ったりします。
ワンチャンスより比較的安全です。
自分の目から2枚の場合は、「ツーチャンス」と言ったりもします。
こちらは大分安全度は下がりますね。
5.捨て牌のスジ牌
これに関しては正直安全牌とは言えないのですが、知識として覚えといて欲しいので記載しておきます。
麻雀にはフリテンというルールがありますので、自分のアガリ牌を一枚でも捨てているとロンで上がることができなくなります。
これを利用して守備に役立てるのが、スジ牌です。
ざっくりスジは6種類あって、
のスジはと (イー・スーマン)
のスジはと (リャン・ウーマン)
のスジはと (サブ・ローマン)
のスジはと (スー・チーマン)
のスジはと (ウー・パーマン)
のスジはと (ロー・キューマン)
この6種類がスジとなります。
この形だったら、スジは (イー・スー・チーマン)となります。
基本的に麻雀で当たり牌を読む時は、両面待ちを想定します。
というのも普通は少しでもあがりやすいように、なるべく良形を作りますよね?
もちろん、手役を狙ったりすれば必ずしもそうしないこともありますが。
これを踏まえて、
下記のようなリーチが来たとします。
ここでこの捨て牌から安全そうな筋牌を読んでみましょう。
まず、に注目します。
のスジ覚えてますか?覚えてない方はちょっと上の方もう一回見てみてください。
答えはとですね。
リーチ者の待っている形が、とかになっていたらこの人はももロンできません。
なぜなら、フリテンになっているからです。待ち牌の捨てちゃってますから。
なので、とは比較的安全であるというのが、スジ牌を利用した守り方です。
同じようにもも捨てていますね?
ということは、もう安全そうな牌わかりますよね?
とですね。
なんとなくスジ牌を利用した守り方ご理解いただけましたでしょうか?
ただし、忘れてはいけないのが「両面以上の待ち」と仮定しての安全度です。
カンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち、単騎待ちには関係なくなりますのでご注意を!
さてここで今まで紹介したものを安全度順にまとめます。
上から安全度の高い順(飛べない雀てきに)です。
現物(合わせ打ち含む)
4枚目の字牌(国士無双がなくなってる場合)
ノーチャンス
ダブルワンチャンス
スジ牌、ワンチャンス
ツーチャンス
こんな感じかな。
もっと細分化したいですが、長いんで今回はやめますw
さて今回は麻雀の守備、オリに関して書かせていただきました。
とりあえず、今回紹介したものをしっかり理解すれば、大分守備力は上がるかと思います。
放銃しまくって点棒を吐き出していたあなた!!
吐き出す点棒が少し減るかもしれません。
「質問です!今回紹介したやつがどれもない時はどうやってオリたらいいの?」
気になりますよね?
実はいくつか守り方は存在します。(絶対放銃しない守り方ではありません。)
長くなるのでそれはまた次の機会に!!
ではまた〜。
written by 飛べない雀
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